2009年08月11日
有名人を目撃後、ラーメン屋に行く

雨雲は「ほーら、降るぞ、降るぞ」と、まるでじらすかのようにモクモクとしていた。多分Sなんだろう。
仕方なく傘を持って出かけたが、今日は一度も世話にならなかった。
京都駅近くにあるアバンティ・ブックセンターに行ったら、エレベーターを降りたところに姜尚中氏がいた。東京大学大学院の教授で、政治学の専門家である。一般向けの本もあるし、テレビ出演も多い人なので、結構有名だ。
サイン会をしていたらしい。急いでいたので一瞬しか見なかったが、外見も声もテレビと一緒だったので、すぐに「あ。あの人だ」と分かった。

欲しかった本を購入し、地下一階にある京都百年屋というラーメン店に行った。かなり前から知っているところだが、入るのは初めてである。
白い提灯がお洒落だと思う。
メニューを見ると、セットだとかつけ麺だとか色々とあって、充実している。
見本もおいしそうに見えた。

以前、一乗寺にある鶴はしというラーメン屋で、チャーシューメンの大盛りを食べた。でもちょっと足りないと思い、気になっていた豚骨ラーメンを注文した。同店の鴨をベースにしたスープがあっさりしていたので、豚骨もそうなのだろうという先入観があったのだが、出てきたものは何ともしっかりしたお味だった。残さず食べて、苦しくなってしまった。
豚骨スープはコッテリに見えるが、案外あっさりしていた。マー油も味を邪魔していない。たまに焦げ臭くて変な個性を発揮している場合があるので少し心配していたのだ。
チャーシューも分厚くて、しっかりと肉を食べている気になれた。
嬉しいのはキムチの無料サービスだ。注文してから待っている間や、箸休めなんかにいい。
今回の「無意味なあえて」行動は引き分けくらいである。おいしかったのだが、食べながら「名古屋コーチン気になるなぁ・・・ああ、気になる、気になる」と思ってしまったからだ。自業自得。

「あー、チクショー、腹減ったなー」とぼやいてしまった。
僕は腹が痛くても空腹感に襲われるタイプの人間なのだが、そんな時は「痛いから我慢だ。ちょうど飲みも続いていたことだし、ダイエットだと思えばいいじゃないか」とかなんとか、前向きに考える。でも体調が良くなったら、せっかくの腹痛もどこかに行ってしまい、後にはすきっ腹だけが残った。
「そして、すきっ腹だけが残った。小説のタイトルみたいだ」とかなんとか、誤魔化そうとしたが、腹の虫は大きな声で自己主張をはじめた。蝉の大合唱の方がマシだ。
遅い時間で、もう普通の店は閉まっている。だからちょっと遠出して、北白川にあるラーメン屋のあかつきに行った。2軒目のラーメン。ハシゴ麺は久しぶりだ。あかつきは、午前3時まで営業している。ありがたい存在である。

チャーシューメンの大(750円)を注文。麺を固めにしてもらい、ネギも多めに入れてもらう。
醤油味のスープ、麺、そして具のバランスがいいラーメンだと思う。少し一味をかけてピリ辛にした。
味もいいが、この店は接客もいい。値段も良心的だ。だからちょっと遠くても行こうという気分になる。
そして食べ終わってからは「来てよかった」と思えるような店である。ずっとこんな風だと嬉しい。