京つう

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Posted by 京つう運営事務局 at

2009年09月18日

巨大ナン

昼にSAMJHANA(サムジャナ)というネパール料理店に行った。
北大路通りを東大路通り方面へと進み、左京郵便局を通り越してほんの少し東に行くと、ネパール国旗をはためかせた同店が見える。

今日は朝から悩んでいた。昼食をカレーにするか、ラーメンにするかで深刻に悩んでいた。なかなか選べない。それだけ悩むなら、カレーラーメンにすればいいという発想は僕にはない。不思議なことに、カレーラーメンは「カレーが食べたい」という気持ちと「ラーメンが食べたい」という気持ちで引き裂かれそうになっている時の最適な解決案にはならないのだ。カレーラーメンはカレーラーメンを心の底から食べたい時に、折衷案的な扱い抜きで食べたい。

昼。
腹を空かせた僕は左京郵便局近くを歩いていた。すぐ近くには京都屈指の麺域である一乗寺がある。そのエリアにきら星の如く並んでいるラーメン店の引力はとても強い。しかし、以前からサムジャナのランチが気になっていた僕は、同店の前で足を止めてメニューを観察していた。するとドアが開いて、ネパール人と思われる店員さんが「どうぞどうぞ」と招いてくれたので、僕は「カレーだな」と思い中に入った。

同店は11時から15時までと、ゆったりとランチタイムが楽しめる。タメルセット(Bランチ)を注文。980円である。30円アップでナンをフルサイズにできると言われ、それをお願いした。カレーは野菜、チキン、マトンの3種類からマトンを選んだ。辛さは激辛に設定。激辛好きとしては期待が膨らむ。一体どんな辛さなんだろう。

最初に出てきたスープを飲みながら待っていると、ランチが運ばれてきた。

そのナンのサイズと来たら、想像以上にでかい。ちょっとしたアイロン台か、関取の肘置きかというくらい大きい。思いっきりプレートからはみ出していて、下にあるチキン、ライス、野菜煮込み的なものなんかが隠れている。こう来たか。

少しずつちぎりながらナンを食べる。なかなか減らない。カレーは激辛とはいうものの、あまり辛くない。中辛といってもいいんじゃないだろうか。日本人の味覚に合わせて、ほどほどの辛さに抑えているのだろう。

でも、そんな遠慮はいらないと思う。辛いのが苦手な人は普通の味をオーダーし、脳震盪を起こすほど辛いのが好きな人は激辛を頼めばいいのだから。そして、激辛を頼んだ日本人に対しては店員さんが不適な笑みを浮かべながら一言断ればいい。

「本当に辛いですよ」

スパイスの本場から来た人がニヤリと笑いながらこんな風に言ったら、ちょっと及び腰になるかもしれない。けれど、一度体験してみたいことではある。誰か言ってくれないかな・・・。

そんなシステムがなくても、僕はこういう日本で営業しているネパール、インド、パキスタン系の料理店では、密かに「裏の辛さ」があるのではないかと想像している。つまり、日本版の激辛と本国版の激辛があり、来店する人によって分けているのではないか。そして、そんな裏事情を知っているカレー通は「本国の激辛で」とかなんとか注文して、ひたすら辛いカレーを楽しんでいるのではなかろうか。そんなことを考えながら、ランチを食べた。カレー自体は食べやすくておいしいと思った。

特筆すべきはチキンである。何このうまさ。肉の絶妙な弾力とほどよいニンニクのきいた味付け。お持ち帰りしたいくらいだった。今度はチキン目当てで行き、ビールを飲みながらひたすら食べたいと思った。

サムジャナのウェブサイト
http://samjhana.ojaru.jp/
  


Posted by Tamo at 17:00Comments(0)グルメ

2009年09月17日

しもがも坦々麺の冷やし和え麺

しもがも坦々麺は、下鴨神社から歩いてすぐのところにある。
このお店は、今京都で開催されている<つけ麺&和え麺サミット>の参加店でもあり、期間中は冷やし和え麺(800円)というメニューを食べることができる。

ぜひともサミット限定メニューを食べたいものだ、と僕は強く願っていた。しかし、もう「冷やし」っていう時期ではないし、鶴はしの特製冷麺のように、期間半ばにして品切れになってしまった所もあるので、もしかしたら無理かもなとも思っていた。まあ、その時はその時である。鶴はし事件(名前をつけてしまった)以来、僕は「諦めが肝心」という人生で何度目になるか分からない教訓を胸に刻んだのだ。

けれども、僕の中で勝手に冷やし和え麺への期待はむくむくと膨らみ、下鴨本通りを歩いている最中になぜか「しもがも坦々麺♪しもがも坦々麺♪」という、妙にリズムの良い歌が頭の中で延々と再生され、ちょっと困った。こういう頭の中で流れる曲は、どうして自分でうまく止めることができないのだろう?

かくして同店に到着した。本日が2回目である。幸いなことに冷やし和え麺はまだあった。「兵糧は充分にあるゆえ、心配ご無用じゃ」と戦国武将に言われた気分になり、食べる前からウキウキした。

冷やし和え麺の中心には、マスタード風味のマヨネーズがかけられた野菜があり、「サラダラーメン」と言われても納得できるような感じである。

スープを一口飲む。なるほど、こうなるのか。
味の濃いマスタードから余分な辛さを取り除いたような風味がパアッと広がる。ほどほどの酸味が心地よい。麺には強いコシがあった。好みである。ほんの少しだけ、辛味噌と思われるものが入っていて、混ぜると味が深くなった。小さなベーコンもあり、意外な脇役の出現に少し驚かされたものの、これがとてもよく合うことが分かった。

ついにサミットの限定メニューと対麺を果たすことができて、非常に満足のいく昼だった。
しもがも坦々麺にはレタスチャーハンと坦々麺がセットになったランチがある。すごく気になったので、次回はランチ目当てでお邪魔したい。


  


Posted by Tamo at 17:41Comments(0)ラーメン

2009年09月17日

散歩日和

今日は散歩にはうってつけな日だ。
下鴨神社の糺の森を歩いてみた。心地いい。

僕の横を、幼稚園の園児らが「歩こ〜歩こ〜、私は元気ぃ」と、トトロの歌を歌いながら通りすぎた。

小走りだった。

もう随分昔の映画なのに、今の子供も口ずさむのか…。すごい。

そしてその歌声は、晴天の糺の森と、とても相性がいいと思った。
  


Posted by Tamo at 12:35Comments(0)京都散歩

2009年09月17日

創作居食屋en

堀川北山にある創作居食屋en。以前に同店ブログの管理人の方が、このブログにコメントを下さった。気になりながら、なかなか行く事ができなかったが、今日ようやくお邪魔できた。

お店の前のボードには、今だけ生中が250円という胸踊る言葉が書かれていた(まあ今日はほどほどにするつもりだったけど)。

一人なのにテーブル席に座らせてもらえた。嬉しい。ビールを注文したら、「サービスです」と小皿が出てきた。ありがたい。

ブログで写真を見たことがあるので、「へえ、これが本物かぁ」とキョロキョロしてしまった。

今日は生中3杯と日本酒を1杯。アテはピリ辛軟骨と鶏の鉄板焼きだった(写真の料理がそれです)。

鉄板焼きが出てきた時の食欲をそそるシズルはすごかった。帰りに、メンバーズカードをもらった。これを持っていれば、会計は10%オフだとか。

これまで堀川北山には、ラーメン日本一目当てだけにわざわざ行っていた。しかしenができたので、もうひとつこのエリアに行く理由が増えた。  


Posted by Tamo at 00:17Comments(0)酒と肴

2009年09月16日

東京ラーメン

京都(左京区)にあるのに東京ラーメンという名前のお店がある。


京阪出町柳駅から川端通りを南に行き、東一条通りに入ってしばらく進んだ所にある交差点を北に上がると、入口に提灯を暖簾みたいに配置した東京ラーメンがある。


80歳のおじいちゃんがやっている、素朴な味のラーメンは一杯400円と安い。
しかも一玉は他のところより多目である。

写真は玉子ラーメン。これで430円なり。

うまいものを手頃な価格で。値上げに踏み切る店が増える中、ここは長い間値段を変えていない。

ラーメン界のラストサムライである。

(日曜と祝日がお休みだが、それ以外にも休業の場合がある。一応営業時間は午前11時から午後9時までだが、9時まで開いているのを見た事がない。それよりも早く売り切れになってしまうのだろう)  


Posted by Tamo at 19:07Comments(2)ラーメン

2009年09月16日

インフルの客

昨日の夜中に四条のお気に入りの場所に行ったら、目当てのラーメン屋台はすでに到着していた。
ラーメンを食べ終え、少し大将と会話をする。

「今日桂で流してた時のお客さんが、インフルにかかったとか言わはったんですよ…」
「ええ!なら出て来んでもええのに」
「もう慌てて途中のコンビニのトイレで手荒いうがいをしました」



感染の恐れがあるものを持っているなら店とかに行かない、という客のマナーはあまり徹底されていない気がする(風邪くらいならとやかく言わないが…)。

「大将、気を付けて」への「お客さんも」という返事を背中に受け、僕は屋台を後にした。  


Posted by Tamo at 15:36Comments(0)ラーメン

2009年09月16日

最近ずっと

三条にあるお気に入りのラーメン屋あじとは、ここ最近ずっと休んでいる。

ご主人に何かあったのだろうか?とても心配だ。

  


Posted by Tamo at 01:03Comments(0)ラーメン

2009年09月15日

夢か幻か


京都の有名ラーメンチェーンである天下一品。
その天一について、とても奇妙な思い出がある。僕の中で「幻の天一事件」という名前までついている出来事だ。

10年近く前、京都に来てまだ間もない頃の話。当時、市営地下鉄を乗るのもおっかなびっくりだった僕と友達のAは、間違えて降りるつもりのない駅で下車してしまった。

それに気付かずに地上に出た僕らは「何か風景が違う気がするなぁ」と思いながらも、歩いていた。
歩けども歩けども、ますます見知らぬ街並みが目の前に広がっていく。だんだん腹も減ってきた。
「間違えたかな」
「間違えたかもな・・・」
そんな会話をしながら進んでいると、目の前に僕の心をときめかす看板があった。
天下一品だった。


「腹減ったなぁ。ここでちょっと飯食わんか?」
後に、実はAは天一が苦手だと知ったのだが(一度食べてコッテリ過ぎると思ったらしい)、「まあええよ」と返事をした。僕らは妙に照明が赤いその店に入った。

席について僕は大のコッテリを、Aは並のコッテリをそれぞれ注文した。
他に客はおらず、従業員は店長と思しき男性一人だった。

しばらく待っていると、テーブルにドンブリが2つ置かれ、そしてもうひとつ何かが置かれた。
僕は少し驚いた。
それはザルいっぱいの青ネギだったのである。
かなりテンションが上がった。というのも僕は当時、天下一品をネギだくで食べたいと強く思っていたからである。しかし、いつもネギ多めを注文するものの「そんなに多くないなあ」というのが毎回の正直な感想だった。

そんな中で、こんな素敵な天下一品の店舗があるのかと舞い上がるほど嬉しくなった。
Aは少しだけネギを入れると、「後はええぞ」と残りを僕にくれたので、僕はドンブリをネギであふれさせ、念願のネギだく天一を幸せな気持ちになりながら食べた。

会計を済ませ、外に出た。
「ネギくせー」とAに言われた。
僕はこの天一に是非また来たいものだと思っていたが、当時は近鉄沿線のちょっと遠い所の住民だったので、「次回はけっこう先になりそうだな」と残念に感じていた。

それからしばらくして、またその辺に行く用事があったので僕は一人でその天下一品のあった場所に行ってみた。

ところが、である。
いくら探してもそのネギ天一は見つからなかった。
数年後、比較的その場所に近い部屋に引っ越した時も、自転車でうろうろと探してみた。
天下一品の店舗はいくつかあったが、それでもあの妙に照明が赤い天一は見つからなかったのである。

先輩のカクさんにこの話をすると、「場所間違えたんだろ」という返事が返ってきた。
「そうかもしれませんけど・・・」
「それか、天一じゃなくて横綱だったんじゃねえか?あそこネギ入れ放題だしな」
「ありえないです。あの特徴的なコッテリスープと横綱のスープを間違えるわけないじゃないですか」
「まあ、そうだよなあ・・・」
と言った後、カクさんは「まるでマヨイガだな」と呟いた。
「まよいが?」
「うん。民俗学の研究で収集されたフォークロアのひとつでな。山とかで迷った旅人が歩いていたら、立派な屋敷が建っているんだ。中に入ったら、ちゃんと手入れが行き届いていて、家畜はいるし、火鉢には火が灯っているし、食卓には立派な食器が並んでいる・・・まあそんな状態。けど、どれだけ家人を探しても誰もいないんだ。で、旅人はしばらく休憩して出て行って、後日その屋敷を探そうとしても二度と見つからないと。まあ、そんな伝承だ」

後からWikipediaで調べてみたら、旅人はそこから食器を持ち帰り、それで米を測ると米が尽きず、大金持ちになったという。話は迷った人間がマヨイガに辿りつき、屋敷は無人で、訪問者はそこから何かを持ち帰り、後に金持ちになるというパターンになっているそうだ。そして二度とそこには行けない。

確かに僕は迷子になっていて、後で探してもその天一は見つからなかったが、店は無人ではなかったし、僕は何も店から持ち帰っていない。そして10年近く経った今、正直貧しい。

これには、ちょっとした後日談がある。
Aと一緒にその店に行ってから5~6年経ったある日、久しぶりに会った彼に「あの時の天一はすごかったよな~」という話をした。そうしたらAはこう言ったのだ。

「そんなことあったっけ?」

Aが忘れているだけなのか、それとも全ては僕の夢だったのか。未だに説明がつかない思い出である。



  


Posted by Tamo at 22:00Comments(0)京都の日々

2009年09月15日

鴨つけそば

なか卯の鴨つけそば(490)がおいしくて、よく食べている。現在、京都で開催されている<つけ麺&和え麺サミット>も素敵だけれど、こっちもなかなか。



季節限定だから、そろそろなくなってしまうのが残念である。

  


Posted by Tamo at 18:56Comments(0)グルメ

2009年09月14日

撃沈と回復(回復編)

鶴はしを出た後、僕はしばらく幽鬼のようにフラフラと東方面に向かって歩いていた。
特製冷麺特製冷麺特製冷麺・・・。

楽しみにしていたものが、ギリギリでふっと消えるこの辛さ、悔しさ。いつか読んだ行動経済学という分野の本には「人間は利益よりも損失の方を大きく受け止める」といったことが説明されていたが、よく分かる。非常によく分かる。現在進行形で身にしみている。それなりに努力を伴っていた分だけ、余計に落ち込んだ。

どこをどう歩いたか分からないが、たまたま目に入った公園のベンチに座った。

大きなため息が出た。
名作グルメ漫画である『孤独のグルメ』で、主人公が(確か回転寿司屋かどこかで)「ふう・・・、一体何だってこんな思いをしなきゃならないんだろう」というシーンがあった。あれを読んだ時は「この主人公、大げさで笑えるなぁ」と思っていたが、もはや他人事ではない。

僕は<つけ麺&和え麺サミット>期間中に、参加店の期間限定麺をなるべく多く食べたいと思っていた。中には伏見のお店もあり、残念ながら伏見に行く予定がないのでそのエリアは外さなくてはならないが、行ける範囲は全て行きたいなぁと思っていた。なのにスタートからつまずいたのである(何とも遅いスタート)。



この自分の中にうずまく怨念を静める方法を探さねばならない。
ラーメンの怨念は、ラーメンによって静めるしかない。
一体どの店が良いだろうか。
僕はしばらく悶々と考えていた。
距離、時間帯、美味さ・・・などなど、あらゆるファクターを計算に入れなくてはならない。

熟考の後、僕は意を決して立ち上がった。あそこにしよう。
足は叡山電鉄茶山駅方面に向いていた。目指すは紫蔵である。

午後1時。時間帯を考えれば、並ぶのを覚悟しなくてはならなかった。しかし、運の良いことにすぐ入れた。

前に決めたように、スープ、脂、麺の固さを「薄め、普通、固め」とテンポよく注文して、ねぎ増しをお願いした。

ラーメン並のねぎ増し(650円)。
初めて紫蔵に来た時、隣の人が注文していたのがこれだった。贅沢に盛られた白ねぎを見て、その日は普通のラーメンを食べていた僕は「次からねぎ増は欠かせないな」と思っていた。

バランスの良い大変おいしいラーメンである。
「この世に紫蔵があってよかった~」と思いながら、僕は麺をすすった。
ラーメンを食べながら、次第に気持ちが晴れていくのが分かった。自分が単純な作りで本当に助かっている。









  


Posted by Tamo at 23:30Comments(0)ラーメン

2009年09月14日

撃沈と回復(撃沈編)

今京都ではラーメンイベントである<京都つけ麺&和え麺サミット>が開催されている。
昨日、参加店のひとつである鶴はし(一乗寺)に限定メニュー目当てで行ったら「昼で全部出ちゃったんです」と言われた。

そうか、遅かったか。なら、次は昼に行けばよいか。
そう思い、今日の昼飯時に頑張って鶴はしを再訪すると、壁にあった特製冷麺の貼り紙が消えていた。

あれ、なんで?
ちょっとイヤな予感を抱きつつも、おそるおそる「特製冷麺はありますか?」と聞いたら、「ああ、昨日で全部出ちゃったんです」という返事。

・・・・・・。
ということは、昨日ご主人が言っていた「昼で全部出た」というのは、その日の分だけのことではなく、期間中に出す予定だった分が全てなくなったという意味だったのか・・・。

とにかく凹んでしまった。
いや、ご主人からすれば2日連続で来た変な兄ちゃんが、前日に説明したにも関わらず(しかも貼り紙もないのに)、またオーダーしたので「話聞いてなかったんかい」といった感じだろう。しかし、言葉の解釈が異なったのである。何せ、サミットは30日まで続くのだ。どこか、その期間中はずっと食べれるのかな~という期待があったし、それがバイアスになっていた。

正直、ショックでしばらくオーダーができなかった。
「帰ろうかな」という案が頭をかすめたが、それは失礼だ。

ならば、滅多に食べないものをと思い、鴨スープがウリの同店のとんこつラーメン(700円)を頂くことにした。これを食べるのは4回目である。

とんこつ、ということだが、やはりどこか鶴はしのスタンダードである鴨の味わいがある(色はいかにもとんこつだが)。ベースはそっちよりで、ほんの少し変更を加えているという感じ。香りの良い岩のりがたっぷり入っていて、嬉しい。

ああ、しかし特製冷麺。
思えばそれを食べるためだけに、万難を排してやってきたのである。精神的ダメージは大きい。

いっそ切腹してしまおうか。
もう自分は外出しない方がいいんじゃなかろうか。
いやいや、逆に遙か遠くインドに行って・・・


そんなしょーもない考えが僕の胸中を行き来した。
何だか、おいしいラーメンをずいぶんと機械的に食べてしまい、気づいたら4分ほどで完食してしまっていた。

おいしかったということは分かるが、何だか落ち込みが激しくて充分に味わうことができなかった。僕は会計を済ませると、自分史上最短の時間で鶴はしの外に出ていた。


  


Posted by Tamo at 20:36Comments(0)ラーメン

2009年09月13日

鶴はしの鴨葱らーめん

京都では今<京都つけ麺&和え麺サミット>というイベントが開催されている。
これを聞いた時「はて、一体どこでやっておるのだろう」と思ったが、調べると別にどこか特定の場所でラーメン店が一堂に会してやっている催しではなく、いくつかのラーメン屋がその期間中に、それぞれの店で工夫をこらしたつけ麺や和え麺を提供するというものらしい。

このイベントに参加しているお店のひとつに、僕がよく行く鶴はし(一乗寺)があった。期間中は特製冷麺を出しているということなので、それ目当てに行ってみたものの、「昼で全部出ちゃったんです」と言われてしまった。残念。
それならば、普段あまり食べないものをと思い、夜限定メニューの鴨葱らーめん(900円)を注文した。これを食べるのは2回目。

他のラーメンよりも出てくるのに時間がかかる一品である。チャーシューの代わりに骨付きの鴨肉が入っている。結構大きめのものが2本あり、食べごたえがある。同店の普通のラーメンよりも少々クリーミーな感じで、ほんの少しだけクセがあるといった印象を持つ。
鴨肉は箸よりも手を使った方が食べやすい。これは途中で食べるよりも、ラーメンを食べ終わってからの方が比較的楽に食べる事ができると思う。


美味しいラーメンだった。サミットは9月30日までやっているとのことなので、今度こそ特製冷麺との対麺を果たしたい。  


Posted by Tamo at 22:05Comments(0)ラーメン

2009年09月13日

京都麺客考

「なんだかんだ言っても、天一はうまいよな」という先輩のカクさんの言葉に「そうですねぇ」と応じながら、僕は内心「なんだかんだ」という箇所を妙に興味深く感じていた。

京都に来てまだ間もない頃に初めて天下一品のコッテリ味を食べた時、「うまいな〜。これくらいやってからコッテリを名乗るべきだ」と思った。ハマるととことん…といったタチなので、一ヶ月間、まるでご利益でもあるかのように毎日欠かさず天下一品に通った時もある。


僕の周囲にも天一から麺食いに(うっかり)なってしまう人達がいた。みな最初の頃は「天下一品こそ天下一だ」くらいの勢いで誉めていたものだ。一種の信仰かと思うくらいだった。

天下一品のラーメンは、その麺疫のない者にとってはハレのラーメンであり、入店する時は何となく恭しくなる人もいた。しかし、京都には同店の店舗がいたる所にあるので、だんだん珍しくも何ともなくなってしまう。そして徐々にハレのラーメンは、ケのラーメンに転じてしまうのであった。

その頃には天一を入り口に麺道を歩み始めた麺士達は、チェーン店以外のもっとコアな、もっと濃い、もっと珍しいラーメンと手合わせを重ねているので、天下一品の評価は麺道初級の頃とは変わってくる。だからそんな方々の前でうっかり「ボク天一が好きなんですよぉ」と言うと「あ〜」という反応が返ってくる。まるで「私にもそんな時期がありました。貴君がご卒業できる日を心よりお祈り申し上げます」とでも言うような眼差しと共に。

カクさんのいう「なんだかんだ」がその事を思わせ、妙に面白かったのだ。この人も案外そういうクチなのだろうか。

さて、天下一品の評価云々に関しては続きがある。麺客商売の道に身を投じた中期あたりの段階で、いっぱしの口をきくようになる麺客らは、ある意味で排他的とも取れるこだわりを持つ。

彼ら曰く「ラーメンはこうあるべきだ」「スープから食すべし」「麺はどこどこのやつじゃなきゃイカン」などなど…。勢いラーメン店に独自の基準で優劣をつけ、誰かがその順序的に劣等な店を「好きだ」と申告した場合、なぜか「勝った」と思ってしまう人もいるらしい。それが前に述べた「天一卒業」みたいな反応につながる場合もあるのだろうと僕は勝手に考えているのだが、さらに手練れになると、再び「天下一品が好きだ」と堂々とカミングアウトするようになるのだ。

原点に戻るのかどうなのか分からないが、不思議な現象である。このレベルの人達は確固たる評価基準を持っているが決して偏屈ではない。アッサリもコッテリも、有名店も無名店も、実にフェアに評価しているようだ。彼らのコメントを聞くと原理主義的な所はほとんどなく、「ラーメンには美味い、上手い、巧いなど、様々なうまさがあるのだ」というような多様性を尊重した、実に奥深い発言が多い。僕はこの事を「懐が深くなる」と呼んでいる。  


Posted by Tamo at 17:16Comments(0)ラーメン

2009年09月12日

ある日の鴨川


ある晴れた日の鴨川にて撮影。

整列!
番号!
そんな号令が似合いそうな光景である。
実際にはもっとたくさんの鳩が並んでいた。
  


Posted by Tamo at 19:14Comments(0)京都散歩

2009年09月12日

京都御所にて

原付にはそういう使い方もあるよね。

  


Posted by Tamo at 00:05Comments(0)京都散歩

2009年09月10日

逆卍

上京区某所にて、逆卍の刻まれた地蔵祠を見つけた。

京都にはたくさんの地蔵祠がある。その中には卍マークが左向きではなく、右向きになっているものがかなりの数存在するという。

その話を聞いて以来、祠を見掛けるたびにチェックしてしているものの、僕はまだ三つしか見つけていない。  


Posted by Tamo at 23:47Comments(0)京都のあれこれ

2009年09月09日

鳥翔

鳥翔(とりしょう)は四条大宮駅近くに最近できた居酒屋である。立ち飲み屋のてらが入っている新宿会館からすぐの場所で、錦からも行けるし、大宮通りからも入れるが、どちらかと言えば看板がすぐ見える錦から行った方が分かりやすい。昨日、西院の才と藤で飲んだ後、ふらりと寄ってみた。

ここは女将であるトモさんと息子さん(若大将とでも呼ぼうか)がやっている小さくてとても落ち着けるお店だ。隅々まで掃除が行き届いていて、居心地がいい。

生中500円、瓶ビール600円、焼き鳥一本150円から。その他にもお造りなどの魚系メニューもある。付き出しは女将の手作りのお惣菜で、昨日はほうれん草のゴマあえだった。ほうれん草の新鮮な味とゴマの風味がバランス良くまとまっていておいしかった。

トモさんは以前、近くの新宿会館内にあったスナック阿蘇(てらの向かい)の女将であった。ある日、そろそろ店じまいという時間のてらで飲んでいたら女将が入ってきて、そこで話したのが縁で僕は阿蘇に出入りするようになった。正直、20代の人間が入ってもいいような場所に見えず、おそるおそるドアを開けたが、トモさんが「おー、よう来たな」と歓迎してくれた。行くたびに店のカラオケで「男はつらいよ」を調子に乗って歌った。客の思い通りにはならない接客と女将の料理が楽しみだった。

そんな女将と、若大将の新しいお店が鳥翔である。暖簾をくぐると、「おー、よう来たな」と迎えてくれた。なんだか、地元の祖母の家を訪ねた気分になる。

飲んでいると女将が「シメにマツタケご飯食べるか?」と言ってくれた。何とも心と食指の動く言葉である。豆腐の吸物もつけてくれた。

「日本のマツタケじゃないけどな」ということだが、季節のものを食べれるのは嬉しい。丁寧に作られた事が伝わってくる、おいしいご飯だった。贅沢なシメである。今年になって初めて秋を感じることができた。
  


Posted by Tamo at 18:51Comments(0)酒と肴

2009年09月08日

才は阪急西院駅近くの折鶴会館内にある立ち飲み居酒屋である。京都の飲み手の間では有名なお店で、連日客で賑わっている。5時開店だが、1時間もすると満員だ。ドラマにも登場したことがある。
僕がよく行く、四条大宮の立ち飲み居酒屋てらのご主人てらさんは、かつてここで修行されていた。だから才のご主人はてらさんにとり師匠に当たる。てらで飲んでいると、才の話題がよく出たりするのは、そんな関係があるからだ。そこから同店に興味を持ち、時々お邪魔している。


大きな仕事が終わり、ちょっとノンビリしている。つかの間の命の洗濯は、飲んべえならば酒でするものだ。こんな時、才は理想的な洗い場となる。

酒の値段設定は良心的で、アテは豊富だ。しかもこちらも懐に優しい値段である。

ここの卵サラダは「早い・安い・うまい」という三拍子がそのまんま揃った名品だし、焼き鳥もうまい。マグロの中落ちも人気がある。

京都には才やてらをはじめ、魅力に溢れた立ち飲み居酒屋が多い。  


Posted by Tamo at 18:34Comments(0)酒と肴

2009年09月07日

まだまだ・・・

まだまだ暑い日が続いている。木々の葉も鮮やかな緑色で、暦の上ではどうであれ、普通に夏といっても通りそうだ。

ただ、相国寺の紅葉に少しだけ色の変化が見られる。

京都に紅葉スポットは多い。しかし、このお寺が隠れた名所であることは意外と知られていないようだ。有名な所には人が大勢集まるが、相国寺の美しい紅葉は通りすがりに人が足を止めるだけで、混雑とは無縁である。そこが素晴らしい。

規模が小さいために派手さはない。けれども、ここでは驚くほど美しい秋の葉が、静かに楽しめるのである。早くその時期になってほしい。  


Posted by Tamo at 16:36Comments(0)京都散歩

2009年09月06日

なんだよ

猫というのは警戒心が非常に強い生き物だ。だから写真を撮るのも一苦労。

この猫にも、趣旨を分かってもらおうと、低めに低めに出た。もう一生懸命だ。

「お願いしますよぉ。怪しいものではないんですよ。お時間は取らせませんので、一枚だけ」

しばらく粘って、先方も少しだけ分かってくれたようだ。

「しょうがねえな」

この写真がその努力の結晶である。

ぶすっとした顔だが、なかなか味のある表情だと思う。
  


Posted by Tamo at 00:29Comments(0)京都散歩