2009年09月28日
Bye-Bye BOWMORE 1968
下鴨神社の近くにあるアンティシェンエというスコティッシュパブには実に様々なウィスキーが置いてある。とにかく驚くほど種類が豊富だ。試しに一杯注文すると、マスターがそのウィスキーにまつわる興味深い話を聞かせてくれる。それぞれのウィスキーにいきいきとした物語があることを、僕はこのパブで学んだ。
今日は運のいい日だった。近くの席で飲んでいた紳士と淑女が、珍しいウィスキーを次々と注文していたのだが、それぞれを少しだけ僕にも分けてくれたのである。どれもこれもウィスキー入門の僕にとり、とても贅沢なものだった。普段100円ショップの包丁を使用している人間が、背伸びをして菊一文字の包丁に手を出すようなものである。ちょっとだけウィスキーにすまない気持ちになった。
特にマスターが「これいいですよ」と出したのが、写真のボウモアだった。これはとても価値があるらしい。ちょうど一杯分しかなく、例の紳士淑女がオーダーした。ボトルはマスターの「ボトルコレクション」の仲間入りを果たした。そして「そんなに珍しい物ならぜひ写真に撮ろう」と思い撮ったのがこの写真である。マスターに「男前に撮ってあげてね」と言われて頑張った。中身は空っぽだが、一滴くらいは残っていたかもしれない。ラベルがかっこいい。
紳士淑女は僕にもボウモアを少し勧めてくれた。とても香りがよく、口の中で豊かな風味が広がり、飲んだ後の収まり具合もちょうど良かった。
ただ少し残念なことに、僕はボウモアをいただく前に同店の激辛ドライカレーを食べていたのである。アンティシェンエのドライカレーは辛さを選べるので、辛いもの好きの僕は「死んだ方がマシ的な辛さでお願いします」と注文した。実際出てきたカレーはかなり辛かった。もっと辛くても良かったけど、「おいしさが分かる辛さのボーダーライン的なところ」とマスターが言ったように、確かにそんなラインの辛さで、汗がすぐに出てきた。そしてとてもおいしかった。真ん中に乗った卵が素敵だった。
ちなみに、このカレーをしょっちゅう食べるお医者さんがいるらしく、その人は「激辛マックス卵抜き」と注文するらしい。それいいなあと思った。次はそう注文してみよう。でも卵が好きなので、これは抜くことができない。
もうひとつのアンティシェンエにまつわるトリビア。激辛カレーの最高度の辛さを食べた記録ホルダーは、同店のメガネをかけた店員さんである。ゆくゆくは僕もその辛さに挑戦するつもりだ。
とまあ、そんな辛いカレーを食べて口の中が少しマヒしている状態で、上等なウィスキーを僕は飲んだのであるが、振り返ると大変もったいないことをしたという反省しか浮かんでこない。おいしいのは分かった。これは本当である。けれども普通の状態の舌で味わいたかった。
それはさて置き、アンティシェンエで飲みながらマスターやウィスキーに詳しい人たちの話を聞いているうちに、ウィスキーについて深く知りたい欲求がむくむくと大きくなってきた。
やばい。虜になりつつある。

特にマスターが「これいいですよ」と出したのが、写真のボウモアだった。これはとても価値があるらしい。ちょうど一杯分しかなく、例の紳士淑女がオーダーした。ボトルはマスターの「ボトルコレクション」の仲間入りを果たした。そして「そんなに珍しい物ならぜひ写真に撮ろう」と思い撮ったのがこの写真である。マスターに「男前に撮ってあげてね」と言われて頑張った。中身は空っぽだが、一滴くらいは残っていたかもしれない。ラベルがかっこいい。
紳士淑女は僕にもボウモアを少し勧めてくれた。とても香りがよく、口の中で豊かな風味が広がり、飲んだ後の収まり具合もちょうど良かった。
ただ少し残念なことに、僕はボウモアをいただく前に同店の激辛ドライカレーを食べていたのである。アンティシェンエのドライカレーは辛さを選べるので、辛いもの好きの僕は「死んだ方がマシ的な辛さでお願いします」と注文した。実際出てきたカレーはかなり辛かった。もっと辛くても良かったけど、「おいしさが分かる辛さのボーダーライン的なところ」とマスターが言ったように、確かにそんなラインの辛さで、汗がすぐに出てきた。そしてとてもおいしかった。真ん中に乗った卵が素敵だった。
ちなみに、このカレーをしょっちゅう食べるお医者さんがいるらしく、その人は「激辛マックス卵抜き」と注文するらしい。それいいなあと思った。次はそう注文してみよう。でも卵が好きなので、これは抜くことができない。
もうひとつのアンティシェンエにまつわるトリビア。激辛カレーの最高度の辛さを食べた記録ホルダーは、同店のメガネをかけた店員さんである。ゆくゆくは僕もその辛さに挑戦するつもりだ。
とまあ、そんな辛いカレーを食べて口の中が少しマヒしている状態で、上等なウィスキーを僕は飲んだのであるが、振り返ると大変もったいないことをしたという反省しか浮かんでこない。おいしいのは分かった。これは本当である。けれども普通の状態の舌で味わいたかった。
それはさて置き、アンティシェンエで飲みながらマスターやウィスキーに詳しい人たちの話を聞いているうちに、ウィスキーについて深く知りたい欲求がむくむくと大きくなってきた。
やばい。虜になりつつある。
Posted by Tamo at 02:23│Comments(0)
│酒と肴