しもがも坦々麺の冷やし和え麺
しもがも坦々麺は、下鴨神社から歩いてすぐのところにある。
このお店は、今京都で開催されている<つけ麺&和え麺サミット>の参加店でもあり、期間中は冷やし和え麺(800円)というメニューを食べることができる。
ぜひともサミット限定メニューを食べたいものだ、と僕は強く願っていた。しかし、もう「冷やし」っていう時期ではないし、鶴はしの特製冷麺のように、期間半ばにして品切れになってしまった所もあるので、もしかしたら無理かもなとも思っていた。まあ、その時はその時である。鶴はし事件(名前をつけてしまった)以来、僕は「諦めが肝心」という人生で何度目になるか分からない教訓を胸に刻んだのだ。
けれども、僕の中で勝手に冷やし和え麺への期待はむくむくと膨らみ、下鴨本通りを歩いている最中になぜか「しもがも坦々麺♪しもがも坦々麺♪」という、妙にリズムの良い歌が頭の中で延々と再生され、ちょっと困った。こういう頭の中で流れる曲は、どうして自分でうまく止めることができないのだろう?
かくして同店に到着した。本日が2回目である。幸いなことに冷やし和え麺はまだあった。「兵糧は充分にあるゆえ、心配ご無用じゃ」と戦国武将に言われた気分になり、食べる前からウキウキした。
冷やし和え麺の中心には、マスタード風味のマヨネーズがかけられた野菜があり、「サラダラーメン」と言われても納得できるような感じである。
スープを一口飲む。なるほど、こうなるのか。
味の濃いマスタードから余分な辛さを取り除いたような風味がパアッと広がる。ほどほどの酸味が心地よい。麺には強いコシがあった。好みである。ほんの少しだけ、辛味噌と思われるものが入っていて、混ぜると味が深くなった。小さなベーコンもあり、意外な脇役の出現に少し驚かされたものの、これがとてもよく合うことが分かった。
ついにサミットの限定メニューと対麺を果たすことができて、非常に満足のいく昼だった。
しもがも坦々麺にはレタスチャーハンと坦々麺がセットになったランチがある。すごく気になったので、次回はランチ目当てでお邪魔したい。
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