京つう

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2009年12月31日

年の終りに

2009年が終わる。例年のように、始まった時は果てのない日々のように思えたが、最後の一日になった今は急ぎ足で駆け抜けたように感じる。反省ばかりの一年だった。いいこともあった…気がする。

京都の片隅で過ごしたのはざっとはこんな一年だった。

僕は典型的な夜型生活を送った。だいたい毎日遅くまで(時として早くまで)仕事をした。酒と映画と本とB級グルメを友とし、散歩とラーメン屋巡りの楽しさを再確認した。

2009年の最初は、ひとつだけ自分の望む形で仕事ができた。ほんのちょっぴりだが、人に誇ってもいい仕事だった。

友達が結婚した。
綺麗な奥さんだった。友達の好みのタイプだった。性格もよい姉さん女房。来年、子供ができるらしい。

2008年に結婚した別の友人夫妻には、男の子が産まれた。ぷくぷくと丸い赤ちゃんで、最近ようやくパパになついたらしい。信頼の構築までずいぶんかかったようだが、それも笑い話だ。

お気に入りのラーメン店が閉店した。落ち込んだが立ち直った。

僕にとり数少ない大切な人のうち、一人との関係をたった。信じていたけど、とても裏切られた気持になったのだ。また、大きな犠牲もはらってしまった。相手にも言い分があっかもしれないが、もう知ることはできない。

今ではすれちがうことも叶わない相手だ。元気でいてほしいとは思う。けれど、言いたいことを色々と飲み込んでいたことに、一抹の後悔はある。

その人は、付き合いを維持できると考えていたらしいけれど、僕には無理だった。正直その人が許せなかったし、どことなくテクニックっぽい謝罪には悲しくなった。そんな状況で関係をある程度維持できると考えた相手の人間観をひどいと感じ、また羨ましくも思った。

ただ、元気でいてほしいという気持に偽りはない。

お気に入りの飲み屋が増えた。僕用の特別メニューもある。

しょっちゅうお邪魔している、四条大宮の立飲み居酒屋のてらで誕生日を祝った。3年連続である。もしかしたら来年も…?

少し仕事でしくじった。年明けに挽回できればと思う。

2010年はどんな年になるだろうか。

きっと毎日欠かさずコーヒーを飲むだろう。僕は相変わらず、大好きな居酒屋の決まったメニューを、テレビを眺めながら楽しむに違いない。見知らぬ人と話すのは苦手だから、きっと他人をよせつけない空気を放っている。

数年もかけたある仕事はうんざりするほど長い時を経て完成しているだろう。完成してくれなきゃ困る。この仕事に時間を割いてばかりいたため、僕は恋愛関係をひとつダメにしてしまった。意地でも完成させる。

友達の子供は初めて自分の両足でこの世界を歩くことだろう。パパとママをきちんと認識していることを、言葉で伝えられるほど成長するのだ。そして友達はそれをしみじみと報告してくれるに違いない。

大好きなレストランは改装され、マスターはほんの少し自分が理想とするサービスに近付くことができて嬉しく思うと同時に、いっそう努力をするだろう。

既に親友の結婚式のスピーチを頼まれてしまっている。そのため、僕は暴露話を含めた祝辞を2010年に送ることとなる。覚悟せよ。

ほとんど唯一の先輩と数ヵ月にいっぺん飲んで、いつもおいしいラーメンをチェックしていることだろう。ブックオフでしばしば立ち読みをして、休日は部屋でごろごろした後に缶コーヒーを片手に散歩に出かける。もしかしたら、2009年にあったように、行き付けの店の大将にその姿を目撃されるかもしれない。ウォーリーを探せ。

知らない人と意気投合するかもしれない。滅多にないが、二年に一度くらいはあることだ。言葉を交した瞬間、その人物をまるで昔から知っている気分になるのである。それはそれで楽しい。

いいことが続いてくれる一年であることを祈りたい。

これを読んでくれているあなたにとっても、来る年が素晴らしいものになりますように。



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